観光客1億人戦略をつくりましょう!

日本を訪れた外国人旅行者が2013年に初めて1千万人を越えた、というニュースがありましたね。でも1千万人というのはフランスの8分の1でしかありません。フランスを訪れる観光客は年間8千万人、そしてフランスの人口は6千万人くらいです。いつか詳しく調べてみたいのですが、「観光大国」というのは、年間に自分の国の人口を越える観光客が訪れるもの、と思っています。

政府は東京オリンピックまでに外国人観光客を2千万人に増やそうとしているようですが、この際「観光客1億人」という戦略を打つべきじゃないでしょうか?とにかくもうアベノミクスだし、思い切って!現状、もともとすごく小さい数から増加して1千万人になっただけですし。

日本を訪れる観光客が非常に少なかったのは日本に魅力がなかったからではなく、市場が国内重視だったことと、欧米に比べて観光サービス業の発展が遅れていた、という要因があります。「ニワトリとタマゴ」の関係で、外国人を受け入れるインフラが整っていないのであまり外国人が来ない、一方日本人は国内旅行が好きでお金も持っている、ということで国内市場が重視され、外国人観光客は必要なくなる、というロジックが完璧に働いていました。加えて日本人は英語ができないので、外国人観光客向けのビジネスは「めんどくさかった」というのもあるでしょう。

日本が観光大国になりえない理由はありません。例えば日本の温泉旅館ですが、ほかのどこにもないような、きわめて日本的な施設ですし、世界遺産になってもおかしくないと思っています。僕は「温泉旅館がめちゃくちゃ好き」と言わない外国人には会ったことがありません。しかし外国人観光客のほとんどはまだ行っていません。その理由はいろいろあると思います。

フランスとかイタリアの場合、例えばユーロスターとか車で行ける、つまり近くて陸続きです。イタリアからフランスに行く人というのは一応外国人観光客になりますけど、実際は東京から大阪に行った、という感覚なので、そういう意味ではちょっとずるいような気もします。

日本はオーストラリアをベンチマークにしてはどうかと思います。あんなに遠くて、悪く言えば自然以外何もないようなところに、多くの観光客が行くわけですから。英語圏だからみんな英語を話せるという理由もあると思いますし、英語圏だからプロモーションしやすい、というのもありますね。

それともう一つ、外国人を呼び込めるようにするために、まず「サイズ」を合わせなくてはいけないですね。僕は背が高いのでいろいろ不便を感じることがあり、日本は「最大170センチの人のための国」なんじゃないかと思うことがあります。温泉旅館の話で言うと、ドアが低いとか、スリッパが小さすぎるとか!

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