東京での通勤

4月になり、入社や転勤で東京にて通勤を始めた人が多いことかと思います。混雑は、もう何十年も変わらない事象ですが、ここ数年の変化としては、私鉄の各路線が相互乗り入れし、相当な長距離区間がシステマティックに時間制御されるようになった、ということがあげられるかな、と思います。

この時間制御は、平時は大変便利で、よくぞここまで、と有難く思います。ただ、異常が生じると、ものすごく遠くまで影響が及びます。ドアに傘が挟まった、などのトラブルで1分でも異常に時間がかかると、隣の県の遠くの方の電車の時刻表まで変更を余儀なくされます。ひとつのトラブルが、首都圏の何十万人の人に影響を与えてしまう、結構おそろしい仕組みになっています。自分だって、いつトラブルの元になるかは、わかりませんから、気を付けないといけないな、と思います。

自分が何分の電車に乗れば、何分に目的地の駅に到着するかがネットでわかり、降車は、どこの車両が便利なのかも駅のお知らせでわかり、ずいぶんと効率的になっていると思います。ただ、それでもたまに、非効率の元になるトラブルは生じてしまいます。

想定外のことが生じると、株式市場では大きく価格が変動します。逆に、通常と違うことでも、想定の範囲内であれば、価格変動は小さくなるかな、と思います。投資家の視点から、企業のことをなるべくたくさん想定できるよう、シェアードリサーチは企業様の内容をレポートにしています。新社会人の方も、ぜひ利用してみてください。

競争を続けるということ

おかげさまで、シェアードリサーチは、設立8年の記念日を経過しました。弊社のクライアント様のなかには、創業200年を超える先様もございますので、事業を長く継続するのは立派なことだな、と改めて思いました。

継続といえば、最近の話題では、サッカーの三浦選手。50歳でプロのサッカー選手として、試合に出場しました。プロサッカーの技術的なことは、素人の自分にはわかりませんが、体を動かす大変さ、10代や20代の人たちと競走することが、どれほど大変かは、たまに運動らしきことをしてみる自分にもわかります。何かの取材で三浦選手が語っていたと思いますが、試合に出ることも大変だけど、試合に出られるような状態に準備しておくことが大変なのだ、という趣旨の発言が印象に残っています。自分の体力の低下、競争相手の技術の向上、期待される役割の変化、など様々な要因を調整し、自分のレベル、商品価値を高く維持し続けなければなりません。逆風に屈し、努力をやめてしまえば、価値が下がり、そのまま市場から退出させられてしまいそうな、厳しい競争環境と思われます。

長い間には、逆風の時期というのが存在するでしょう。その逆風の時期にも、努力を継続してきた証が、継続期間の長さに反映される、だからこそ立派なことだな、と考えさせられます。ベンチャー企業の革新性のニュースは、よく目にしますが、歴史ある企業へのリスペクトも保持しておきたいな、と改めて思いました。

公平な競争の追求

オリンピックの男子400mリレーで、ある国の選手がドーピング再検査陽性という報道がありました。もし事実とすれば、ルール違反なので、失格も仕方ないところでしょう。競争は公平であるべきだ、という考えには与しますが、一方で公平というのはどこまで追求できるのか、とも思う機会になりました。

スポーツであれ、勉強であれ、努力に比例して競争の結果が出るのであれば、公平と言えるでしょう。しかしながら現実には、努力する環境は各人で全く異なるし、努力以前に遺伝子が違います。環境面では、受験勉強でも進学塾に行けるかどうかで有利不利がある、という考察を見かけます。

そもそも完全に公平な競争というのはなくて、多少は不公平な部分があるものの、なるべく不公平を小さくして競争するほうがやる気が出るよね、という程度で済めば難しい話にはなりません。しかし、金銭が絡んでくると、なるべく、の程度が大きくなり、ルール違反への処罰がきつくなるでしょう。株式投資でも厳しい規制があります。

シェアードリサーチでは、投資家間の情報格差を小さくして、なるべく公平な条件で投資競争が進めば、市場が発展するだろう、という期待を込めて、企業分析レポートを公開しています。同じタイミングで同じ情報を見たうえでの投資判断の違いによって競争が生じれば健全ではないか、長期的には健全な競争環境のほうが株式市場の発展に望ましいのではないか、という仮説を立てて仕事しております。

箱根とフェアバリュー

年末年始、スポーツイベントが多く行われていました。

ボクシングの世界戦、サッカー天皇杯、箱根駅伝、高校サッカー、と見る競技に個人的な偏りはありますが、だいたい毎年、似たようなプログラムで観戦しています。

中でも、箱根駅伝の世間での注目度は近年急速に高まり、活躍した選手がなぜオリンピックで勝てないのか、という発展した意見まで見られます。ただ、この大会、関東学生陸上競技連盟に所属している大学というのが出場条件で、認知度は高いものの、全国大会ではありません。カテゴリーとしては、関東大会に近く、ワールドクラスの大会とは、開きがありますので、箱根で活躍したからオリンピックでも、というのは、選手にとって短期的には酷な期待だと思います。

箱根駅伝のレベルが高いことは認めたうえでの話ではありますが、世間の認知度と、フェアバリューが一致しないことは、よくあると思います。株式市場においても、認知度が高いゆえに、買われすぎの銘柄、またその逆に、よく知られていないゆえに割安な銘柄、があるということを耳にします。

シェアードリサーチのレポートは、フェアバリューを見つけやすい構成にしています。戦略的な露出度の大小によって認知度が上下するのは、ある意味で健全だとは思いますが、一方でフェアバリューの認識も投資判断には重要と思います。本年もよろしくお願い申し上げます。

車と性格

ボーナス、クリスマスと買い物への誘惑が多い時期ですね。最近では、若者が車を買わなくなったと耳にすることもありますが、私の世代では、経済的余裕があれば、車を買いたい、と思う人も多いのではないでしょうか?
そんな折、ブルームバーグニュースで、「ヘッジファンド運用担当者が乗る自動車は、その運用者のリスクテークや市場を上回るリターンを挙げる能力を物語る」という記事を見かけました。それによれば、派手なスポーツカーの持ち主は、リスクを好むからボラティリティが高く、リスク調整後のリターンが下がる、とのこと。フェラーリではなく、ミニバンに乗っている担当者のほうが、運用は手堅いようです。
ファンド選びでも、人材採用でも、少ない情報から、人物の特徴を理解しなくてはなりません。車を持っている場合には、何を持っているのか、聞いてみると、意外と役に立つかも知れません。
シェアードリサーチのレポートは企業の情報を詳細に記載しています。経営者の車の情報までは、必ずしも調査していませんが、それに代わるような、何らかの指標、目安のようなものは、網羅したいと考えています。リスクテークにしろ、他の目安にしろ、求めるリターンに見合って判断されればよく、いろんな受け取り方があって、株価も形成されていくでしょう。当社としては、中立的な立場でお役に立つ情報をたくさん盛り込んでいきたいと考えておりますし、こんなことまで載っているのか、と感じてもらえればうれしいです。

米国のTPP不参加

米国大統領選の結果により、米国のTPP不参加がほぼ決定的となっている。米国の不参加がどうなのか、日本国にとってどうなのかを、ここで論ずるわけではないが、強く思うことがあった。それは、膨大な時間が無駄になったな、ということである。

TPP参加について、日本も米国も、大量の関係者が、準備作業に関わってきたであろう。些細なことまで漏れがないよう、詰めてきたに違いない。ひとつひとつの局面で、反対意見があれば、資料を用意して説得し、公式、非公式の打合せを何十回も重ねてきたものと思われる。その過程では、評価された人、外された人、人生を左右してきたこともあろう。これがライフワークだと、人生を捧げて頑張ってきた人もいるのではないだろうか。
それが、大統領選の結果により、すべてが、なかったこと、になってしまうかもしれない。この経験を生かして、と、他のことで役に立つことがあるかも知れない。しかし、成果を目指して捧げてきた個人の情熱や費やした時間、人生は取り返すことができない。何ともせつない。
それに比べれば、株式投資の損失は、他で取り返すチャンスがある、と言えなくもない。リスクについては十分な理解が、後々の精神的ダメージを小さくすることに寄与します。株式投資にあたっては、シェアードリサーチのレポートに目を通していただけると、リスクについても理解を深めることができると思います。ホームページに掲載していますので、ご利用ください。

渋谷のハロウィン

アパレル企業の決算説明会や取材に行くと、洋服が売れない、という話を最近よく聞きます。可処分所得にゆとりがあるにもかかわらず、洋服が売れてない、ということであれば、買った服を着る機会、見られる機会があまりない、ということではないかな、と思っていました。
ハロウィン直前の週末に、渋谷でコスプレを見せ合う光景が広がっていた、という報道がありました。集団行動によるネガティブな面が気になり、苦々しく思うこともあるでしょうが、経済的にはそのイベントに起因して、一定の需要が発生しています。たった数日しか使わない衣装や雑貨にコストをかけている人たちが、相当数で発生しています。ここでは、買った洋服を着る機会があると、新たに消費が生まれるという事象に注目したい。先日、あるテレビ番組で、年金受給世代の男性に取材していましたが、ここ10年以上、洋服を買ったことがない、という回答者が多く放映されていました。真偽はともかく、新たに洋服を買う意欲がないという人たちは、結構多いのではないかな、と思います。
センスのいい高品質の服を製造販売する、ということは、たくさんの企業が努力しています。それでも需要がなくて、洋服が売れない。有効需要が創出されるような外部環境の変化、例えば、クールビズのようなビジネスシーンの変化、ハロウィンのようなイベントの増加、などが現状を打破するきっかけになるのかな、と渋谷の群衆を見て、ふと思いました。

想像の秋

先週末、都内各地の小学校で、運動会が行われていました。涼しくなってきたので、開催時期として妥当でしょう。一方、筆者の居住地域の小学校では運動会は6月。梅雨の時期で、蒸し暑く、なぜ6月かと以前にPTA仲間に聞いたところ、その理由に少し違和感を持ちました。今回、その理由についてコメントしてみます。

その理由とは、中学を受験する生徒が多いから、秋よりも6月頃の開催を希望する保護者がいて、変更されたということです。何月でもいい、という家族は別として、秋のほうがいいという家族にとっては、気の毒です。受験はたいてい2月ですから、秋ですと試験までの時期が近い、とはいえ試験までは数か月あり、代休もあるし、それほど神経質になることかな、と思いました。そして時期を変更したことが、その後10年以上も続いており、変更を要望した家族が想像もしていなかったであろう世代の家族にまで、影響を与えています。

自分の要求で変更させたことが、自分の想像外の広い範囲にまで影響してしまうことがある。要求ではないが、朝の電車のドアに、たった一人の私物が引き込まれ、電車を数分止めたことで、地下鉄の運行ダイヤが全部変わり、何十万人もの朝の時間に影響を与えてしまう、ということもあります。そこまで考えたら、ドアの引き込まれに、もう少し注意するでしょう。想像力というか、もう少し余計に想像してみる、なぜ今までそうなっているのか、繰り返し注意されているのか、考えてみるという習慣が、ストレスを減らす社会になるのではないかと思います。

株式投資では、想像の違いが、売買判断の違いになると思います。投資家がなるべく同じ条件で想像、想定しやすいように、シェアードリサーチは分析レポートを作っています。スポーツの秋、読書の秋、ですが、シェアードリサーチのレポートを読んで、投資の秋にしてみてはいかがでしょうか。

カーナビとシェアードリサーチ

何を今さら、と思われるかも知れませんが、最近、ちょっと驚いたものにカーナビがあります。ドライバーに限定されるため、スマートフォンほど、社会的なインパクトはありませんが、生活ががらっと変わったのではないでしょうか?自分の車に設置しておらず、便利さに気づきませんでした。
夏休みで帰省し、高校の同級生で集まった後、では、飲んでない茂に車で送ってもらおうか、じゃあ、始めは横田、その次が小川んちで、となったときに、さあどうしよう。2つ目の交差点を左に行ってしばらく進むと鉄道を2つ越えるから、そのまま道なりに進んでいくと、なんて言われても、地方都市の夜道で街灯も少なく、昔と景色も違っていたりして、全くわからない。それが、住所をナビに入れてみようか、と入力すると、道順が全部出ます。超便利。
東京でも、30年前なら、車を運転していて、どれだけ道を知ってるか、が自慢だったのに、今では、さっさとナビを見ろよ、という感じで評価されません。30年前には世の中になかったものが、今では、重宝される道具となり、急速に普及して、人々の生活を著しく効率化しています。
シェアードリサーチも30年前には存在していませんでした。株式投資では、投資決定をするために、必要なデータを収集して分析しなければいけません。その作業は、どこにデータがあるのか、どうすれば集められるのか、足りないときどうするか、わかっていないと、時間的なロスが大きい。シェアードリサーチのレポートが、投資家の作業を効率化して、カーナビのように普及してくれれば、社会に貢献できるよな、と夏の終わりに、空想しました。

ポケモンGOと反原発テント

先日、夜9時くらいに霞が関を歩いており、たまたま反原発テントの付近を通りました。

そういえばまだ反対運動をやっているんだね、と気にかかり中をちらりと見てみると、ちゃんと人が座っていて、えらいもんだと思いました。しかしながら、テントの周りには、いかにも社会運動をしそうな人たちですが、集まってもせいぜい数人というレベル。これでは社会的なインパクトには欠けるよね、と寂しく思って通り過ぎました。

その後、日比谷公園に立ち寄りました。園内には100人を軽く超える人達が集まって、みなさん、もの静かに立っておりました。何をやっているのだろうと観察すると、明らかにポケモンGO、ポケモンの出現待ちです。日本だけではないと思いますが、現代社会はどうなっているのか、ということを考えてしまいました。つまり、生活に長期的に影響するような問題は忘れ去られて、福島の事故の影響なんてまるでないかのように、もう全部大丈夫だよと思っているかのようです。福島ブランドとしてお店で食品が売られていることも時々見かけます。議論というものが生じないのは、メディアのせいでもあるかも知れないけれど、国民的な関心はもう原発問題には全く向けられていないのでしょうか。そんな状況下、テントのなかで静かに戦っていた少数の人たちは、公権力によってテントが撤去され、排除されました。原発問題とポケモン、関心のもたれ度合いは対照的、そこもまた寂しいです。