箱根とフェアバリュー

年末年始、スポーツイベントが多く行われていました。

ボクシングの世界戦、サッカー天皇杯、箱根駅伝、高校サッカー、と見る競技に個人的な偏りはありますが、だいたい毎年、似たようなプログラムで観戦しています。

中でも、箱根駅伝の世間での注目度は近年急速に高まり、活躍した選手がなぜオリンピックで勝てないのか、という発展した意見まで見られます。ただ、この大会、関東学生陸上競技連盟に所属している大学というのが出場条件で、認知度は高いものの、全国大会ではありません。カテゴリーとしては、関東大会に近く、ワールドクラスの大会とは、開きがありますので、箱根で活躍したからオリンピックでも、というのは、選手にとって短期的には酷な期待だと思います。

箱根駅伝のレベルが高いことは認めたうえでの話ではありますが、世間の認知度と、フェアバリューが一致しないことは、よくあると思います。株式市場においても、認知度が高いゆえに、買われすぎの銘柄、またその逆に、よく知られていないゆえに割安な銘柄、があるということを耳にします。

シェアードリサーチのレポートは、フェアバリューを見つけやすい構成にしています。戦略的な露出度の大小によって認知度が上下するのは、ある意味で健全だとは思いますが、一方でフェアバリューの認識も投資判断には重要と思います。本年もよろしくお願い申し上げます。