プロローグ=期待感の創出には成功(アベノミクス)

Shimpeiです。

アベノミクスは市場参加者を増やしている、プロローグ=期待感の創出には成功したけれど、、。

東証の株価上昇、加えて出来高、売買料金の推移をみていても政権交代から3倍近いボリュームになってきていて「期待感」の衰えはまだ見えません。「春節」の影響があるのか、と心配する向きもあった今週でも急激な「円安」というファクターがあったとしても昨日今日のボリュームを見れば国内の投資家を中心に商いは活発の様です。書店でも「会社四季報」の売れ行きが非常に好調で50%増しの販売部数だということです。期待感の高まりによって証券市場への参加者が増えている、ということでしょうか。
一方、某不動産会社の話では「自社株含めセクター全体の株価が上がっているのは歓迎なんだが「不動産価格」の値上がりが具体的に見えてきたわけではない。ただ確かに言えるのは売買の引き合いの数は非常に増えているし参加者も多くなっているのは確かで今後の政府の施策によって景気回復が実証されればいけるでしょう」とのお話でした。

アベノミクスの3本の矢

  1. 大胆な金融緩和
  2. 機動的な財政政策
  3. 成長戦略

が主要施策、
具体的には

  • 政策的円安によって国際競争力を高める、
  • 日銀の独立性を転換させ更なる金融緩和を行うこと、
  • 財政支出を増加し公共事業を活性化させること

主要施策については
政権の言う「現在の危機的状況」を短期的に解決する、という捉え方では理解される部分も多いですが、中長期的に見て我が国が乗り越えなければならない「既得権益」や「人口減少」に対する抜本的な政策となるとこの諸策のなかには何も見えていませんね。
それより何より壊れてしまった国のバランスシート(PB)をどう立て直していくのか、安部内閣の閣議決定では2015年までに2010年比の半分にし20年度までに黒字化する、というものでした。それでいながら危機・緊急性という理由で13年度予算案も実質税収の2倍を超える90兆円台に膨らむとか。次世代に膨大な負担を残したまま、というわけにもいかない、という説明の意味するもの、お役人が考えるこの返済への引当というのが「団塊世代以上の人々が蓄えている1000兆円の資産と企業が社内留保している200兆円、などと実しやかに言われているのです。個人資産は「相続税」という名の強奪で済むんでしょうが、社内留保200兆円については投資家の立場に立てば「まずは配当」、社員にとっては「まずは賃上げ」、そうはいくはずもなしといったところでしょうか。
短期的に「明るさ」が見え隠れする、というところで終わらずに、「始めよければ全て良し」、ということになって行って欲しいものですが、、。

プロローグ=期待感の創出には成功(アベノミクス)” への2件のコメント

  1. 初コメント失礼致します。
    確かに期待感による様々な動きは増えていますね、私の周りでも…特に富裕層達のフレキシブルなお金が市場に流れ始めているのを感じます。
    投機目的ではない部分でも、10年間のローン減税も追い風になって、住宅購入をされるニューファミリーも増えていますね♪
    問題はいつまで続くか…が気になるところでもありますが。

  2. Utsumi様
    コメントありがとうございます。
    「景気が良くなるかも??」で動き出してるわけですね。
    「景気」って総合指数なんで個別に診ていった時に優先される順序だとか
    実行される判断、速さみたいなところで「実感」が出てくるのかと。
    今はまさに「気分」作りに成功している、ということではないのでしょうか。

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