決算発表から株主総会への繁忙期を迎えて

五月に入り、寒くもなく暑くもなく、過ごしやすい日が、何日かありました。東京は、もうすぐ梅雨入りしてしまいますし、暑い日も多くなってきましたが、五月は、一年のなかでも比較的過ごしやすい気候だと思います。一方、五月病というこの時期特有の不調もあります。これは、寒さが和らぎ身体的な不快感が減じたために、精神的に考える余裕ができた状態で、4月からの新年度開始で考えることも増えて、悩みやすくなるのかな、と思ったりもしました。寒すぎたり、暑すぎたり、身体的にサバイバルに懸命な状況では、五月病は生じにくいかも、と。あくまで、個別事情を除いての話でありますが。

危機的な状況に追い込まれているとき、猛烈に忙しい時、生き残るために生命力をひねり出して体が戦っているときは、不調を感じている余裕もないでしょう。以前に、サッカー日本代表の監督のオシム氏が新聞紙上で、野犬に追いかけられているウサギが、逃げている途中に脚がつるということはない、と、試合中に脚がつった選手を叱るコメントをしていました。選手には気の毒ですが、身体の不調の原因に精神面が取り上げられてしまうのは世界共通なのかと感じました。

日本では、3月決算の会社が多いので、決算発表、決算説明会、投資家対応、株主総会、とIR担当者も多忙な時期でいらっしゃることと思います。何とか無事に乗り切ったうえで、その後に体調悪化を招かないよう、ソフトランディングに留意していただければよいな、と思います。