アベノミクスと日本の未来

Shimpeiです。

日銀の総裁、副総裁人事の内定、イタリア政局でのベルルスコーニさんの踏ん張り、とか株式・為替市場に刺激を与える材料には事欠かない毎日です。

ある上場企業のIR担当者の話でも去年までは主にアジア在のヘッジファンドからの取材ばかりだったのが最近では3年ぶり、5年ぶりというような欧米の投資信託から「お懐かしいです」で始まる電話取材が増えているとか。アベノミクスが証券市場に生み出したポジティブな気分が徐々に拡がりつつあるのかな、と思う反面、今回の「3本の矢」では

日本の未来を買うような中長期投資にはならないよな、っていう思案が過ります。

思わず書いてしまった「日本の未来」って?。未来を想うのなら、どっと戻って私流の現実描写が必要です。

目立った自己主張しなくてもそこそこ平均点とって、普通の顔して、迷惑かけない約束で乗る「安全なエスカレーター」。自分で動かなくて、行く先も見えているんだけど、最近何故か不安です、私の乗ってるエスカレーターどうも最近壊れかけている?って気づき始めるんですが「階段」に切り替える発想が浮かばない。階段登れば「今日は疲れてるな」とか初めて自分発見できる事いっぱいあるのにね。

JR山手線の混みあう車内で肘張ってスペース作って一心不乱にスマホでゲームに興じているお姉さんをみての描写でした。

現状維持、このままで生きていけたらと多くの人は望んでいますね。でも将来生まれてくる世代から借金をしまくって維持されている日本の未来はそれほど明るいものではないはずです。自分が自身を判断して、他人との違いを主張した上で行動する。

最低限そんな覚悟が必要だと思います。

プロローグ=期待感の創出には成功(アベノミクス)

Shimpeiです。

アベノミクスは市場参加者を増やしている、プロローグ=期待感の創出には成功したけれど、、。

東証の株価上昇、加えて出来高、売買料金の推移をみていても政権交代から3倍近いボリュームになってきていて「期待感」の衰えはまだ見えません。「春節」の影響があるのか、と心配する向きもあった今週でも急激な「円安」というファクターがあったとしても昨日今日のボリュームを見れば国内の投資家を中心に商いは活発の様です。書店でも「会社四季報」の売れ行きが非常に好調で50%増しの販売部数だということです。期待感の高まりによって証券市場への参加者が増えている、ということでしょうか。
一方、某不動産会社の話では「自社株含めセクター全体の株価が上がっているのは歓迎なんだが「不動産価格」の値上がりが具体的に見えてきたわけではない。ただ確かに言えるのは売買の引き合いの数は非常に増えているし参加者も多くなっているのは確かで今後の政府の施策によって景気回復が実証されればいけるでしょう」とのお話でした。

アベノミクスの3本の矢

  1. 大胆な金融緩和
  2. 機動的な財政政策
  3. 成長戦略

が主要施策、
具体的には

  • 政策的円安によって国際競争力を高める、
  • 日銀の独立性を転換させ更なる金融緩和を行うこと、
  • 財政支出を増加し公共事業を活性化させること

主要施策については
政権の言う「現在の危機的状況」を短期的に解決する、という捉え方では理解される部分も多いですが、中長期的に見て我が国が乗り越えなければならない「既得権益」や「人口減少」に対する抜本的な政策となるとこの諸策のなかには何も見えていませんね。
それより何より壊れてしまった国のバランスシート(PB)をどう立て直していくのか、安部内閣の閣議決定では2015年までに2010年比の半分にし20年度までに黒字化する、というものでした。それでいながら危機・緊急性という理由で13年度予算案も実質税収の2倍を超える90兆円台に膨らむとか。次世代に膨大な負担を残したまま、というわけにもいかない、という説明の意味するもの、お役人が考えるこの返済への引当というのが「団塊世代以上の人々が蓄えている1000兆円の資産と企業が社内留保している200兆円、などと実しやかに言われているのです。個人資産は「相続税」という名の強奪で済むんでしょうが、社内留保200兆円については投資家の立場に立てば「まずは配当」、社員にとっては「まずは賃上げ」、そうはいくはずもなしといったところでしょうか。
短期的に「明るさ」が見え隠れする、というところで終わらずに、「始めよければ全て良し」、ということになって行って欲しいものですが、、。

SRブログを一新!

Shimpeiです。

シェアードリサーチ(SR)社はブログを一新しました。

2009年設立以来リサーチカバレッジ・サービスのパイオニアとしてご契約頂いた上場企業の皆様についての高水準の調査レポートを国内外の投資家に提供するコミュニケーションプラットフォームとして日英文同時に、詳細に、タイムリーに、作成して参りました。

SR社調査レポートは証券会社のアナリストレポートとは根本的に違います。

証券会社(Sell-side)レポートが担当アナリスト自身の情報→買いor売り=投資判断をする為の取材、分析であるのに対して、SR社レポートは第3者=SR社による会社が伝えたい情報→会社の中身を理解する為の取材、分析であり、カバレージ開始時の情報を常にアップデート(4半期取材、ニュースリリース等)しています。

また現在ではSell-sideアナリストのレポートの大半は2~3か月後、長くても半年後に株価が動く要因分析(カタリスト探し)がほとんどであるのに対してSR社レポートは会社の起源にまで遡って会社の強み、コンセプトや、どういう成長ストーリーを持っているのかなどを長期的視点で分析した会社の全容レポートの形を採っています。

このブログではSR社レポートの読み方や、投資の基礎情報に加えて市場動向、投資家とのコミュニケーション=IR、社会経済景気動向等をSR社の金融プロフェッショナルがアップデートしていきます。

お楽しみに!!