前に「日本としがらみ~企業編~」という記事を書きました。あの記事で登場した「利益率が低い」大手企業はなぜドラスティックに手を打てないのか?っていうことについて「文化」の面から考えてみましょう。
日米の国民性というか文化をひとことで比較すると、ズバリ「アメリカはWhy not文化、日本はWhy文化」となります!要するにアメリカは「やってみればいいじゃん」っていう文化で日本は「何のためにやるの?」っていう文化なんです。
日本は「ムラ社会」が土台にあって、すごく保守的なんですよね。誰がいつから始めたのかわからないけど、うまくいっていることは繰り返しやる、だけど村の中でだれかが新しいことをしたり言ったりすると「何のために?いままでずっとうまくいってるのに」といって抵抗する。これがムラ社会の文化なんです。この文化、だいたいの場合うまく機能しちゃうので、変化がすごく遅いんです。
一方アメリカは移民の国ということもあってか、日本と真逆です。日本がWhyならその逆のWhy not!「何があるかよくわからないけど、あそこにいこうよ、あれをやってみようよ」と変化を求めます。これが日本では「こうしたら面白いかもしれないけど、誰もやってないからやっぱりやめよう」となります。こういうのが日米それぞれのものの考え方の大前提なんです。
ただし、Why文化の日本でも変わるときはドラスティックに変わるんです!変わらなきゃいけないね、っていうはっきりした、逃げられない状態にあれば非常に変化は早いんです。そんなことを昔から村の人達はやってきました。
ここでようやく利益率のお話。利益率が低いのは問題なんですけど、「逃げられない状態」じゃないですね。ゆっくり競争力が落ちるっていう問題であって、そういう問題に対しては、Why文化だとなかなか解決しないんです。
逆に、比較的利益率が低いものを捨てたり売ったりリストラしたりっていうのは、痛みがすぐ伝わりますね。だから変えにくいんです。長期的に見て低リターンはすごくネガティブな問題だけど、それに対して何か手を打つとすぐに直接的なネガティブ効果がでちゃいます。例えばリストラで人が困るとか…。だからWhy文化のもとではそれをしないんです。まさに「いままでずっとうまくいってるのに、なんで?」ってことです!