安心と覚悟

Shimpeiです。

楽しい団欒の合い間で今マスコミが話題にしているような「選挙制度違憲判決」なり「デフレ脱却」みたいな話がでてくることがありますね。
プライベートな仲間とのこうした会話の後に多いのは「(日本)は行き詰まってるんですかね」とか「自分が考えたところでどうしようもないね」といった発言が多くなっています。
その瞬間の雰囲気は「閉塞感漂う」という感じで一杯。でも認識を共有するレベルには到達しないうちに「他人事」として、まもなく消えてなくなってしまう事が繰り返されています。その根底には「最後には何とかなるだろう」という楽観的な見方が見て取れますね。

この国が他の国々と同様に様々な問題を抱えている、ことは事実なんですが赤字国債を膨大に発行して大赤字になっている国の財政問題一つを取っても、今も発行した分の赤字国債は国内の金融機関と年金によって引受けられてるわけで、イタリアのように具体的な危機が露呈しているわけではないし、その気配すら見えてきません。
庶民にとってみれば消費税率の引き上げという「改革の始めの一歩」である具体的なプランが発表されて、一抹の不安を抱えながらも日々それなりに現状維持レベルでは問題なく生活出来ているわけです。
今回の選挙で自民党が政権を握りアベノミクスという政策転換によってメンタルな景況観が好転し始めていて、我慢していた現状維持の生活さえ上方するのではないかという気分が漂っている。円安、株価上昇によって一時的に潤ったとしても、この間にも国家財政は日々悪化していきます。

そもそも国民にとってみれば日々起こる問題には熱心であっても長期的に起こり得る問題を認識するという事は難しい課題なのでしょうか。これだけ諸問題の先送りを続けてきた先には問題ばかりが脈々と立ちはだかっているはずです。

財政に限らず選挙制度、雇用、教育等の構造的な問題の改革も急がれます。しかし、その改革には既得権益の見直し規制緩和が必要であり、やるとすれば当然のことながら大変な混乱と痛みを伴う事になりそうですが現状では「空気の読み方」に一生懸命になって何もしないで終わってしまうという事でしょうか。

突然に危機が訪れて混乱が起こる手前で柔軟な仕組みを作り「安心と覚悟」を持つ余裕だけは持っていたいものです。

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