「一票の格差」の話ってどうなったんでしょう?なんだか中途半端ですよね。こういう流れになるんだろうなあ、と思ってましたけど、見てて疲れますよね。本気さが感じられない!政治がこうだから、今の金融市場でも「経済も同じなんじゃないの?」という反応になってると思いますよ。
政治を動かしてる人たちが年寄りなんですよね。別に年寄りが悪いわけじゃないんですけど、年をとると「変われない」んですよね。守りにはいっちゃう。
参議院選挙でも自民党が完全に「支配者」でしょう。そしてこれは「元通りになった」ということです。新しい党が生まれても人材やマネジメントのプールがない。企業経営の世界でも同様で、社外取締役の制度がなぜ成り立っていないかというと、そもそも社外取締役という経験のある人がいないんです!なぜオーナー社長がずっと消えないのかというと、雇われ社長にプロがいないんです!
今回の民主党もまったく同じ。自民党でうまくいかなかった人たちが集まって、政権をとって、かっこいいステートメントを話すのはいいんだけど、実行力がない。そうすると結局実行力のある人達、つまり自民党に政権が戻る。でもあの人達は年をとってるからすごく保守的で、変わらない。
あとメディアの問題もありますね。政治も含めて、いろんな問題について、80%くらいを笑いながら話す国は日本だけ!全国ニュースとかの真面目な番組だって笑いながら話してますよね。福島の問題もメディアから消えたし、原発の問題ももうどうでもよくなってるように見えてしまいます。
スノーデンの告発事件はアメリカでは大騒ぎになってて、彼の行為のもつ意味とか是非についてCNNなんかでも議論しているんです。これが日本じゃ伝え方が全然違います。「ああ逃げたよね」みたいな、「でもなんか捕まらなきゃね」みたいな…。ホント無関心。グルメ番組でもやってればいいと思ってるんですかね!
でも、今の政治やメディアの問題って、つまるところ国民が無関心であることが原因なんじゃ?って思うんですよ。「変われない政治」と「真面目な論調を伝えられないメディア」、そんな中で国民が笑いながらグルメ番組なんか見てて、それでいいんですか?って思いますね。