ポケモンGOと反原発テント

先日、夜9時くらいに霞が関を歩いており、たまたま反原発テントの付近を通りました。

そういえばまだ反対運動をやっているんだね、と気にかかり中をちらりと見てみると、ちゃんと人が座っていて、えらいもんだと思いました。しかしながら、テントの周りには、いかにも社会運動をしそうな人たちですが、集まってもせいぜい数人というレベル。これでは社会的なインパクトには欠けるよね、と寂しく思って通り過ぎました。

その後、日比谷公園に立ち寄りました。園内には100人を軽く超える人達が集まって、みなさん、もの静かに立っておりました。何をやっているのだろうと観察すると、明らかにポケモンGO、ポケモンの出現待ちです。日本だけではないと思いますが、現代社会はどうなっているのか、ということを考えてしまいました。つまり、生活に長期的に影響するような問題は忘れ去られて、福島の事故の影響なんてまるでないかのように、もう全部大丈夫だよと思っているかのようです。福島ブランドとしてお店で食品が売られていることも時々見かけます。議論というものが生じないのは、メディアのせいでもあるかも知れないけれど、国民的な関心はもう原発問題には全く向けられていないのでしょうか。そんな状況下、テントのなかで静かに戦っていた少数の人たちは、公権力によってテントが撤去され、排除されました。原発問題とポケモン、関心のもたれ度合いは対照的、そこもまた寂しいです。

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