ひとりの中学生が、日頃は新聞などで脚光を浴びることのない将棋界を目立たせていました。藤井四段、プロデビューから29連勝。とうとう7月2日に敗れてしまいましたが、敗れたことがニュースになるのですから、何ともすごい。新人が突然勝ち続けると、調和に乱れが生じるので、新人の偉業をほめる一方で、旧勢力がだらしないかのように責める意見も出そうです。
サッカーのJリーグが始まったころ、高卒新人の城選手が開幕戦から4試合連続ゴールを決めて大活躍をしていました。その頃、プロ野球の解説者の方が、サッカーにプロができて人気が高まっているけど、高卒新人がいきなり活躍できるようでは、レベルが低い、野球の世界ではありえない、などというようなことを仰っていた記憶があります。野球の世界には、それから数年して、横浜高校から松坂投手がプロ入りし、新人の年から大活躍。どこの世界でも、勝負は、経験年数だけでは決まりません。
ビジネスの世界でも、ベンチャー企業が急成長していると、その企業や経営者、旧来の勢力に対し、似たような感情が生じるのではないでしょうか?幸運だけで、成長しているのか、旧勢力を圧倒する実力があるのか、未開拓の分野を独走しているのか。見極めがうまくできれば、投資チャンスが高まります。シェアードリサーチでは、上場個別企業への投資の見極めをしやすいように、取材に基づくレポートを作成しておりますので、弊社ホームページから入手され、ぜひご活用ください。