保守的企業の勇気ある方向転換とマナー違反のMBO

先日すごいニュースがありました。アマダという会社が利益の半分を配当に、半分を自社株買いに充てる、つまり利益の全額を株主に還元するというのです。本当にびっくりしました。

アマダはもともとバリュー株に分類されるような会社でした。業績は悪くないが成長性も高くない、という評価がされていて、でも、ものすごくキャッシュを持っている。おそらく5年以上、もしかすると10年くらいにわたって投資家にそのことを指摘され続けているような会社だったんです。

アマダのような、保守的とみられていた企業が突然こんなことをやってしまう、というのは日本の市場にとって長期的には非常にポジティブな話題だと思います。日本の企業は儲かってもお金を投資家、株主に還元してこなかった結果、ROEが低く、成長性も低く、そして株価も低かったんです。アマダが勇気をもって方向転換したのは本当に素晴らしいことです

逆に「えっ」と思うような話題もありました。ローランドのMBOに関してです。創業者は反対のようですけどね。これについてはまた次回のブログでお話しします。

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