Uncomfortable truth
~脳への催眠術~

今回も中国のお話です。

どういう人についても言えると思いますが、「人は自分の環境を正当化する」ということがあります。それもすごく面白く正当化するのですよ。これについて是非、このブログを読んでいる皆さん全員に考えて欲しい!皆さん自分の考えを持っていると思いますが、実際には他人やメディアなどに大きく影響され、洗脳され、さらに自分が真実を認めてしまうと不快感を持ってしまうこともあります。uncomfortable truth(不都合な真実)ですね。

中国で、僕はすごく面白いことが確認できた、と思いました。公害についてです。僕が上海に着いたのは木曜日、そして金曜日には杭州という街にバスで移動しました。杭州は上海から3時間くらいのところにあります。それで、バスに乗っていたら「すごい」んですよ!上海から出ても黄色っぽい霧が出ていて、1キロ位離れたところは絶対に見えない!

杭州に着いても同じことで、夕方の4時とか5時に夕日、おひさまが見えないのです、シルエットしか!SF映画のような感じで微妙に気持ちが悪くて、さらに肺の中がヒリヒリしました。その時はマスクをしていなかったんですよね。それで中国人に「公害すごいね」といったら「最近はみんなスマホのアプリでPM2.5の濃度を調べていて、中国のアプリとアメリカ大使館と両方をチェックしています。それで、両方の数字がだいたい合っていて、さらに濃度が一定以下であれば、とりあえず大丈夫だと思っているんですよ。」とのことで、さらに僕が言われたのは「今大丈夫ですよ。」

スマホで数字を見せられて、大丈夫だと言われても、僕からすると「おひさまが見えない」んですよ!いままで見たことのない風景です。でも、そこに住んでいる人が大丈夫、と言うのも仕方ないことだろうと思います。それを認めてしまうと、どこかに引っ越さなくてはならないから。

もっと面白かったのは同じ質問を上海に住んでいる外人にしてみた時でした。中国人と同じ反応です。福島のことを考えてみると、私達も似たようなものです。「放射能大丈夫?」と言われると、「いやーもう大丈夫」などと言っていて、内心自分でも本当に大丈夫かな?と思っています。みんな当たり前、と思っていて、さらにそれを自分の考えだと思っていますが、実際は仕方ないから「脳が催眠術をかけている」ようなものです。逃げるしかない、ということになってしまうから。

本当は何かしないといけない、ということだと思います。何かのデモに行くとか抵抗するとか。実際は面倒だからしないんですが、皆さん、こういうことにも気づいたほうがいいかもしれませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>