バブル崩壊後の株式市場動向から思うこと

日本のバブル崩壊以降では、アメリカの株式市場が下がっている時期に、日本の株式市場が上がっていたことは一度もありません。その逆にアメリカ市場が上がっているのに、日本市場が下がっていたことはあります。

従って現在の、日本の株式市場の相場を考えようとすると、アメリカの株式相場についてと、日本の市場の固有の要因を見なければならないのですが、正直なところ、アメリカについてはよくわかりません。

ただ、アメリカの上場企業の利益が増えていないというのは事実です。シェールガス関連企業の倒産リスク、信用リスク、もっと言えば、コモディティ関連企業のリスクが増加しているのは間違いありません。大手石油会社からは配当カットの話も出ています。

さてアメリカはともかく、日本はどうなんでしょうか?
弊社の顧客企業から聞こえてくるのは、「最近は円安効果が完全に止まっている。更に円安が進まない限り、今年の前提と比較して若干の円高気味になっている」という話です。確かに120円/ドルと比べると、今は117円/ドル付近となっています。

国内の実需については、来年に向けてなら割と楽観的な意見が多いですが、現在の状況は、それほど良くないという話です。調子がいいのは自動車関連くらいでしょうか。

来期の売上の伸びについて、僕は少し慎重派です。中国の成長鈍化が日本に対する影響はそれほど大きくないだろうと言われているものの、影響がなくはないです。東南アジア諸国や、コモディティをつくる産油国を含めた国々についても同じことが言えて、日本は直接的にも間接的にもある程度影響を受けるはずなので、成長鈍化へのインパクトが結構あるんじゃないかと思っています。

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