郵政3社の上場と株式市場

11月4日に、郵政3社が上場します。ところが、株式市場が活発でない、非常に微妙なタイミングとなりそうです。これらの銘柄は、日経平均株価などの指数に入るゆえにファンドが買いますので、IPOは成功することになるでしょう。最初は個人に1兆円くらい販売するでしょうが、この額は決して小さくありません。多くの個人投資家の皆さんは既にNISAの100万円枠をほぼ使い切っている可能性がありますし、NISA枠に入っている資金は流動性が低いと思います。すると1兆円規模のIPOでも、それほど株価は上がらないのではないかなと考えてしまいます。証券会社も個人に勧めるし、ファンドも買うので、上場後はしばらく上がるかもしれませんが。

しかし、株式市場のサイクルをみても、上場のタイミングにしても相場には逆効果になる可能性があります。郵政3社の株を買って、少し株価が上がって、投資家の皆が少し気持ちが良くなったところで、2016年春くらいからは株価が上がらないような気もします。そうなれば、NISA枠の資金も蓋を開けてみたら、大して儲かっておらず、株式投資へのマインドが弱くなるのではないかと思います。

2016年には参議院選挙があります。懸念材料が安保法案関連だけであれば、安倍政権は負けないかと思ったのですが、郵政3社の上場が株式市場にあまりいい影響を与えず、上げ相場にならず、経済成長が鈍化する場合、危うくなる可能性もあります。経済政策が中途半端な結果になると株式市場に悪い影響を及ぼし始めます。相場のピークはいつ頃かというと、2016年春の3月~4月辺りでしょうか。次のブルマーケットは、東京オリンピック後になってしまうかもしれません。

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