ガバナンスコードと日本企業

今回はガバナンスコードの話です。ガバナンスコードについてポジティブ サプライズが少しずつ出ているんですね。細かくて専門的な話に聞こえますが、今回ガバナンスコードの草案に社外取締役という概念が入っています。さらに、二人以上の社外取締役を義務付ける、ようです。あまり、すごさがピンとこない方もいるかも知れないですけど、これは結構すごいことです。

何がすごいかというと、場合によって日本企業の経営が変わるぐらいにまでなりそうです。なぜかというと、今、委員会設置会社というのがあって、社外取締役を中心にメンバーを組んで役員報酬を決める報酬委員会をつくる仕組みがあります。この仕組みの何がすごいかというと、基本的に社長がきちんと仕事をしているかどうか社外の人たちが監督するということで、そうすると社長のモチベーションを高めようという動きが出てきます。つまり、日本の社長がもっとお金もらえるようになるのではないかと。この社長の報酬が会社のパフォーマンスにリンクし始めるのではないでしょうか。

一方で、自分が立てた目標を達成しない場合には社外の人たちによって更迭される可能性もあります。これらは、すぐにはわかりにくいことですが、非常にポジティブなことだと感じています。もちろん、ROEの目標設定とかも明らかになるし、ROEを設定するのに貯めすぎたキャッシュとかを増配などによって株主に返す。これも、引き続き大きなテーマとなります。今回はキヤノンが結構増配したり、株が4%上がったりというのを見ますと、市場に小さなポジティブ・サプライズの重なりがおきるでしょう。

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